伝蔵のヒゲ脱毛日記

ヒゲ脱毛の体験を中心とした日記

毛の成長周期と脱毛効果について

こんにちは、伝蔵です。

以前、髭には光脱毛できる状態とできない状態があり、1回の施術だけでは一部のものしか脱毛できないことを説明しました。
今回はこの二つの状態が、毛が成長する中でどのような時期であるのか、またどうしてこのような状態があるのかを考えていきます。

体毛の成長サイクル

一本の毛が生え始めるとき、毛根では毛母細胞が細胞分裂を行い、毛を作り出します。毛母細胞は毛乳頭からタンパク質、ミネラル、ビタミン等の栄養を受け取り、毛の材料にするのです。しばらくの間、毛は伸び続けますが、この時、栄養の提供元である毛乳頭と隣接しています。この時期を成長期と言います。
成長期を過ぎると、毛は伸びなくなります。毛乳頭が栄養の供給を止め、毛母細胞は細胞分裂は止まります。しかし毛は抜けずに残っています。この時期を退行期と言います。退行期に毛は、栄養を受け取る必要が無くなる為、毛乳頭と離れています。
さらに時間が経つと、毛は休止期に入ります。休止期では毛が抜け落ち、新しい毛を生やし始める準備をしています。
体毛は成長期、退行期、休止期の順に成長し、抜けてしばらくしたらまた成長期が始まります。また、これらが一回りするおよその期間を毛周期と言います。

光脱毛・レーザー脱毛が可能な髭はどんな状態なのか

光脱毛・レーザー脱毛が可能な状態とは、毛が毛乳頭と隣接している状態であると言えます。光やレーザーを当てた時、熱を持つのは黒色の毛です。毛自体が焦げても、毛乳頭が無傷ならば、しばらくするとまた毛は生えてきます。脱毛可能な時期は、毛と毛乳頭が隣接している成長期の毛です。毛と毛乳頭が隣接していれば、毛で発生した熱が毛乳頭に届きます。退行期や休止期は毛乳頭に熱が届かない(弱い)ため、脱毛不可能な時期なのです。

成長期・退行期・休止期はなぜあるのか

髭以外の体毛にも成長期・退行期・休止期はあります。「退行期や休止期が無ければ、脱毛の施術を何回も行わなくて済むのに」と思う事もあるかもしれません。なぜ体毛にはこのような時期があるのか考えてみました。
仮に成長期しかない毛があったとすると、その毛は無理やり引っ張って抜かれない限り、ずっと伸び続けることになります。すると毛の長さが調節できません。例えば、眉毛やまつ毛は剃ったり抜いたりしなくても、短いうちに自然に抜けてしまします。そして、もし長くなりすぎたら非常に不便です。体は、毛の伸びる速さと、抜けるまでの時期を生きていくうえで都合が良いように調整していたのです。調整される毛の長さは、体の部位ごとに異なります。長くなったら困る個所は、短いうちに毛が抜けるようになっています。
また成長期以外の毛がないことは、予備の毛がないという事です。引っ張られて抜かれたり、怪我をしたときでも、休止期だった毛が生えてくることで、必要な毛量を確保することが出来そうです。結局、光脱毛・レーザー脱毛も、細胞にダメージを与えて実現している訳ですから、脱毛に手間がかかるという事はそれだけ体が、その機能を壊されないように頑丈に作られている、という事なのでしょう。

まとめ

医療機関エステサロンでは、施術方法によっても異なりますが、毛の成長サイクルに合わせて、施術間隔を決めているはずです。担当してくれる方の話をよく聞いて、それに従いましょう。